ツミ(タカ科) 雄27cm 雌30cm
 ハトより小さいタカで、雄は胸の周囲が淡い赤褐色。成鳥になると目は赤くなる。オスの胸から腹は黒褐色の横班があり、雌雄とも翼、背は青灰黒色。若鳥の胸は縦班、腹は横班で喉に1本の黒線がある。日本の平地から低地の林で繁殖するが、近年、都市均衡でも繁殖。


プロローグ

 今回描くツミは日本のタカでは一番小さい猛禽。ツミが、街に姿を現すようになったのは1980年代から。
巣の確認

 板橋区立西台公園にツミの巣を確認したのは初めて。巣は民家の庭にあった。雛が誕生しても危険は多く、これまでに繁殖を確認すしたのは、板橋区内では赤塚城址の1回。そこで野鳥クラブではある作戦を・・・
子育て
 ツミの子育ては、抱卵期間と同じ1ヶ月。雄は餌を調理して、巣を守る雌に渡す。ヒナの食欲は旺盛。
落鳥
区内の菅原神社で落ちた雛を保護。前年に町田市で、巣立ちに合せ親元に戻して成功した例がある。
巣立ち
 西台公園の巣には一羽だけ。庭を探すと、桜の枝に1羽・・・。雛は巣立ったが、親鳥はカラスを警戒し追い払うのに懸命。菅原神社の雛は足輪をつけ親元へ。元気に枝に飛び移る姿を見守るクラブの人々。
エピローグ
 ツミが子育てに成功した西台公園には、翌年もツミの姿がある。東京では開発が進む。カラスなどの妨害もある。ツミはこれからも繁殖できるのだろうか・・・。




語り/森本レオ 
監督脚本/岩崎雅典
撮影/加藤 孝
録音・選曲/酒井信之
助監督/山本伊智郎
監修/植田睦之
編集スタジオ/コスモスタジオ
MAスタジオ/協映
キネコ/ヨコシネD.I.A
協力
/板橋区西台の皆さん
/成増菅原神社
/大山動物病院
/野生生物ボランティアセンター
/かしの木山自然公園愛護会

製作
/板橋野鳥クラブ
/群像舎