にぎやかに鳴き交わしをする夜のカエルたち。
カエルは産卵時期になると川や沼など水辺に集まってくる。
ホルストガエルはひときわ迫力のある声で鳴く。
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☆アズマヒキガエルの産卵
・春、栃木県日光の山の中?。土穴から這い出たアズマヒキガエルは産卵の準備にとりかかる。一般に“ガマ”と呼ばれるカエルだ。水溜まりの中ではメスを巡ってオス同士の奪い合い。昔から“カエル合戦”といわれている光景。やがて産卵。卵はヒモ状。1週間ほどでオタマジャクシになる。 |
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☆モリアオガエルの産卵
・静岡県伊豆半島の山中の池?。遅れて産卵をはじめるのはモリアオガエル。こちらは一風変わって木の上で産卵。一匹のメスを4?5匹のオスが取り囲み産卵をうながす。メスの出す粘液をオスがかき回し白い泡をつくる。一つの泡ダンゴに卵は約400個。泡ダンゴは300個に及んだ。 |
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☆オタマジャクシを狙うイモリ
・卵は1週間ほどでオタマジャクシになる。梅雨の季節、雨が固くなった泡ダンゴを溶かし、中から次々とオタマジャクシが池の中へ。ところが下で待ち受けていたのはイモリ。モリアオガエルのオタマジャクシを狙っている。生存をかけた生きものたちの有様。 |
☆カエルの仲間たち
・日本には43種類のカエルがいる。鳴き声を聞かせながら紹介する。カジカガエル。ヌマガエル。ハロウェルアマガエル。ニホンアマガエル。ヒメアマガエル。トノサマガエル。ダルマガエル。ホルストガエル。オットンガエル。アマミハナサキガエル。イシカワガエル(絶滅危惧種)など。 |
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☆モリアオガエルの子ども
・夏、モリアオガエルの棲む池。水辺の陸にあがったモリアオガエルの子どもたち。まだ尻尾を残しているが、カエルに変身。草花の茎を登り、葉っぱに集合。大人のカエルになるには1?2年かかる。イモリに食べられず生き延びたのだ。 |
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☆エピローグ
・最近、日本だけでなく世界中でもカエルの姿が少なくなっているといわれる。唄にも歌われたカエルたちの賑やかな歌声が暗闇の田んぼに鳴り響く。 |